そら☆しゃ〜ぷ

VR/MRとか360camの話題を中心に。

寝ても醒めてもVR。GearVR内蔵枕を試作してみた

はじめに

GearVRを購入してから、「肩こり」に悩まされています。

Netflixアプリで、ついつい夢中になって映画を観てしまうのですが、首への負荷がバカにならないのです。何しろ、Galaxy S6edgeが133g、GearVR本体が318g。こんな質量を顔の前にぶら下げれば、肩もこるというものです。

直立姿勢でも、仰向けでも、いずれにせよ首に負荷が生じてしまいます。ならばうつ伏せではどうでしょうか?枕にGearVRを内蔵すれば、箱メガネのようにVR世界を満喫できるのではないでしょうか?

ベースとなる枕の選定

加工性を考慮して、一体成形の低反発ウレタン枕をベースとすることにします。特にブランドにこだわりはなかったので、近所のニトリで「かたくならない低反発ウレタン枕(ソフティ)」を税込1490円で購入してきました。

かたくならない低反発ウレタン枕(ソフティ) | ニトリ公式通販 家具・インテリア通販のニトリネット

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低反発枕の加工

 「かたくならない低反発ウレタン枕(ソフティ)」は、低反発ウレタンをニット生地が覆う構成になっています。まずはニット生地を取り外し、低反発ウレタンをGearVRの形状に合わせてくり抜きます。

当初はカッターナイフでの加工を考えていたのですが、刃を引いても容易に変形してしまうので、思いのほか加工性が悪いです。こんな場合はハサミの出番。工作用のハサミでザクザクと切りこんでいきます。

GearVRを挿入するとウレタン側が勝手になじんでくれるので、くり抜き形状の精度はラフで問題なかったです。目の周りだけ穴が開いていると、実際に寝た時に鼻と口への圧力が高くなりすぎるので、鼻の位置にも穴を設けました。

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試作結果と今後の課題

1.装着感

快適な装着感を得るためには、顔面をGearVRに確実にフィットさせつつ、圧力を分散させなければなりません。GearVRの高さ調整をすることで、ある程度は対応が可能でしたが、長時間の使用は厳しいかなと感じました。

2.呼吸のしやすさと光学系のくもり

低反発ウレタンの通気性が悪く、うつ伏せ寝で呼吸がしづらいです。また、呼気がメガネやGearVRの光学系の周りを通過するため、くもりが生じます。呼気の流路をGearVR用の穴とは別に確保してやる必要があるかもしれません。

3.アプリ対応

Oculus Homeをはじめ、多くのアプリがうつ伏せ状態での使用を前提としていません。また操作系もBluetoothコントローラ非対応だと扱いにくいです。

まとめ

GearVR内蔵枕の試作を通して、課題が見えてきました。呼気の流路をいかに確保するか、低反発ウレタン以外の素材を使用するか…。アイデアが浮かんだら試作第2弾を作成してみようと思います。